日本の景観について 

(巷に蔓延る醜い表示について考える)

  

はじめに

日本の地名には、それぞれ由来があり、意味があります。

それを表音文字(英語や韓国語)で表記すると、何も分からなくなります。

『東京』は、『東』の『京』と書いてこそ意味があるのです。

『九段下』や『面影橋』などの意味も情緒も伝わらなくなるのです。

漢字と平仮名による表記で十分と考えていますが、読み方を教えるために表音文字としての英語表記(ローマ字表記)までは仕方ないかと思います。

観光庁では観光立国を目指すと言いながら、巷に日本語のほかに英語、中国語、韓国語の四ヵ国語を駅や道路や公園などに氾濫させていることは、日本の景観を汚し・日本情緒をなくし・読み難くて、観光資源を自ら減らす自己矛盾に陥っているのではないでしょうか?

面積に限りのある表示板に四ヵ国語も表記すると、

・醜い

・読み難い(2ヵ国語表記に比べ字が小さくなる。)

・周りの景観に溶け込めなくなる。

など問題があると思います。

観光の目的のひとつとしては、その国らしさを求めて観光に行くのではないのでしょうか?

外国から日本に観光に来る方々は、日本らしさを求めて来るのでないのでしょうか?

・中国語は中国に行けば見ることができるのです。

・韓国語は韓国に行けば見ることができるのです。

・日本語は日本に行けば見ることができるのです。

要するに

・中国も中国語だけです。

・韓国も韓国語だけです。

・日本も日本語だけでいいのではないでしょうか?

二言目にはグローバル化って言うけれども

・中国はグローバル化していないのでしょうか?

・韓国はグローバル化していないのでしょうか?

・自国語以外を表示していない国はグローバル化していないってことなのでしょうか?

・四ヵ国語で表記すればグローバル化したってことなのでしょうか?

 

1.提案

表示板の表記は日本語だけにして、外国の方のためにはユビキタスの応用を提案します。

(参考:東京ユビキタス計画 http://www.tokyo-ubinavi.jp/index.html)

スマートフォンや専用端末機(駅などで貸出すればよい。)をかざせば、機器に外国の方たちの言語で駅名などが表示されるようになります。

四ヵ国語も表記されている表示板から一ヶ国語だけを読み取るよりも、機器の中で自分たちだけの言語が読めるほうがずっと読みやすいことでしょう。

ユビキタス計画は浜離宮恩賜庭園などで実験をしていますので、そこに行けば体験することもできます。(http://www.tokyo-park.or.jp/ubiquitous/hamarikyuu/index.html

周りの目に見える表示が日本語だけになっていることを想像してみてください。

なんと日本らしい景観でしょう。

なんとすっきりした風景でしょう。

なんと読み易い表示でしょう。

 

2.関連する法律など

四ヵ国語表記の根拠となる法律があります。

国交省で平成9年6月18日に制定された通称「外国人移動容易化法」です。その正式名称は、「外国人観光旅客の旅行の容易化等の促進による国際観光の振興に関する法律」という長い名前の法律です。

平成9年は第2次橋本龍太郎内閣で、そのときの国交大臣は公明党の北側一雄です。

法律などは次に名前とURLを書いておきます。

国人観光旅客の旅行の容易化等の促進による国際観光の振興に関する法律

(外国人移動容易化法)

http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H09/H09HO091.html

「外国人移動容易化法」の基に作成された文書がいくつかあります。

公共交通機関における外国語等による情報提供促進措置ガイドライン

http://www.mlit.go.jp/common/000059338.pdf

外国人観光旅客の旅行の容易化等の促進による国際観光の振興に関する法律施行令

http://hourei.hounavi.jp/hourei/H18/H18SE084.php

公共交通事業者等における外国人観光旅客に対する情報提供の促進に関する行政評価・監視の実施

http://www.soumu.go.jp/main_content/000170454.pdf

 

3.国土交通省 観光庁 国際観光政策課

前項の法律制定後、平成20年10月1日に発足したのが観光庁です。

前項の法律には、「外国人の方の旅行を容易にできるようにしましょう。」といった主旨のことが書かれています。この法律のもとに作成された文書を読んでも、どこにも中国語・韓国語表記をせよとは書かれていません。 ところが、申し合わせた様に日本国中どこの交通機関も中国語・韓国語表記が追加されているのです。いや、交通機関だけじゃなく展示場、公園、観光施設なども中国語・韓国語表示が溢れかえっています。

観光庁は外国人のためと言いながら、どうして中国語・韓国語ばかり追加表記するのでしょうか?

中国や韓国以外の外国人に対する差別にはならないのでしょうか?

 

4.参考

下記は四ヵ国語表記している団体の電話番号リストおよびネット上で見つけた電凸録音です。

 関連団体

・国交省 …03-5253-8111

・JR東日本 …050-2016-1651

・東京メトロ …0120-104-106

・都庁交通局 …03-5321-1111

・京浜急行 …03-5789-8686

・西武鉄道 …0429-96-2888

・東急電鉄 …03-3477-0109

・東武鉄道 …03-5962-0102

・道路公団 …03-3506-0111

 

 電凸録音

・国交省 1 ⇒ http://www.youtube.com/watch?v=oKSn0eLnlSA

・国交省 2 ⇒ http://www.youtube.com/watch?v=wWEBPBWVs9U

・国交省3 ⇒ http://www.youtube.com/watch?v=Ok_tIMB1g2A

・京浜急行 ⇒ http://www.youtube.com/watch?v=Zhar-Ztum2k

・JR東日本 ⇒ http://www.youtube.com/watch?v=WZ6Ibdd4H8c

・東武鉄道 ⇒ http://www.youtube.com/watch?v=Vs4c_5KJuE8

・東京メトロ ⇒ http://www.youtube.com/watch?v=zxAMbWF9bMA

上記URLで電話の内容を聞くことができます。

(国交省3では、女性職員が『漢字は観光資源である。』と渋々認めています。ユビキタスも認めています。)